プロジェクトマネジメントの話とか

「プロジェクト管理」をはじめ、心理学・ライフハック・仕事の話などを書いています。


「個人と組織」についてリクナビNEXTジャーナル様へ寄稿しました!

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 こんにちは!id:wiz7です。この度、リクナビNEXTジャーナル様へ寄稿いたしました。

 アンタ誰!?という方はコチラのプロフィールへどうぞ。

 今回は、組織・チームで仕事をする上で必ず発生する「担当割とチームプレー」がテーマです。仕事や組織の形というものはケースバイケースで、一概に「分業はこうあるべき」とは言えないものだとは思いますが、僭越ながら、つたない経験を元に「いまのぼくがかんがえたさいきょうのりそうのそしき」について書いてみました。

 当ブログにおける全ての記事の根底にあるのは、「どうしたら少しでも楽しくお仕事・生活できるかな?」の一点です。今回の記事も同様です。

    日々仕事している中で、「そういや、男子校みたいなブログで(男子校に在籍したことがないのでわかりませんが……何となく)、あんなこと言ってたな……チョット試してみようかな」などと、少しでもお役に立てましたらブロガー冥利に尽きます。

 様々な考え方があるかと思うので、ご意見・ご感想もいただけますと幸いです!

寄稿した記事はこちらへ▼「それ俺の仕事じゃないし……」分業が、あなたとチームを破壊する!? | リクナビNEXTジャーナル

記事補足

 分業が必要である旨については本文中にも明記しているのですが、一部の方々に誤解されているようなので補足いたします。

 当記事の主張は「分業は必要不可欠で、マネージャーは『誰が何をしているのか』を当然シッカリと管理すべき」という大前提から出発点しています。その上で、各個人が柔軟に動けたらイイよね!というお話です。

 もちろん、マネジメントの形というものは仕事の性質、メンバーの性格、組織の構成などにも大きく依存するので一概に「これが常に正しい形だ!」などと言えるものではありませんが、一つの形として表現した次第です。

謝辞

 細々と続けてきた当ブログですが、はてなスタッフの方々・購読者の方々・はてなブロガーの方々、他多くの人たちに支えていただき、今回の寄稿に至りました。本当にありがとうございました。

 特に、何者でもない1ユーザの私に、このような機会を与えてくださった、はてな様(特に編集担当の方)・リクナビNEXTジャーナル様には、心より感謝しております。

    この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました!

 中でも、僕のクレーマーまがいの問い合わせにも、毎回真摯に回答いただいている「はてなサポート窓口」の方々には足を向けて寝られません……。本当にいつもいつも、ありがとうございます。これからの問い合わせにも、どうぞ宜しくお願い致します。(反省の色ナシ)

 「謝辞」なのか「謝罪」なのかよくわからなくなりましたが、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

 ではまた!

 

photo by Photo by JD Hancock

プロフィール

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はてなブログ『プロジェクトマネジメントの話とか』管理人のwiz7です。

関東在住、気づいたらアラフォー、妻一人、子供一人。
血液型はA型ですが、何故か誰にも信じてもらえません。

普段は会社員として、IT業界でプロジェクト管理などの仕事をしています。

メインブログではシゴト関連の話題が中心ですが、基本的に面白いことや、くだらない話が大好きです!

なお、ブログ内における主張は、全て個人の見解に基づくものであり、所属する組織のそれとは一切関係ありません。

このブログについて

少しでも楽に、少しでも面白く。
「今」を享受しつつ日常の景色をゆっくりと前向きに変えていくには?

などと考えながら、プロジェクト管理の他、心理学・ライフハック・IT業界の話を中心に、ビジネス全般について書いています。

特に今は、心理学と独自のマネジメント論を融合させ、現場で検証して得た知見をシェアしていければと考えています。

なお、専門的・技術的な話については、なるべく平易な文章で表現し、前提知識なしでスムーズに読み進められるような記事にすることを目指しています。

また、ライフハック系の記事については、その場限りのテクニックに終始することなく、人生における様々なシーンに応用が利く「汎用的な考え方」として伝えることを目標にしています。

「そーいえば変なブログで、あんなコト言ってたな、ちょっと試してみようかな?」などと日々の生活の中で、たまに思い出してもらえるような、そして、少しでも日常が面白くなるキッカケを見出してもらえるようなブログにすることが、僕の理想です。

雑記帳のサブブログ「今日は、一緒にハッピーエンドを書こう。」もやっているので、どうぞヨロシクお願いします。
週1回を目標に更新しているので、気が向いたら遊びに来てください!

コンタクト・SNS

仕事のご依頼、雑談から人生相談まで、いつでもお気軽に何でもどうぞ!
各種SNSでは気軽に絡んだりフォローしていってください!

寄稿記事

◆2017/04/05 ジョブシフト様へ寄稿しました
転職力の身につけ方。~大企業が潰れゆく時代を、楽に生き抜くために

◆2016/10/19 マネたま様へ寄稿しましたやりたい仕事はできていますか? ポーズだけの希望面談はもう終わりにしよう。| マネたま


◆2016/07/11 かぞくの保険様へ寄稿しました親父の星一徹ぶりが凄かったけど、今ならその理由がわかると思った話。 | かぞくの保険


◆2015/12~2016/04 キャリアコンパス様へ寄稿しました
キャリアコンパス様への寄稿記事リストはこちらへ


◆2016/01/13 みんなの転職様へ寄稿しました思わぬ言葉が面接官につき刺さり、その場で内定が出た話。 | みんなの転職


◆2015/10/08 メリハリ(MerryHurry)様へ寄稿しました「忙しいときこそ定時退社を!」メリハリ(MerryHurry)様に寄稿しました! - プロジェクトマネジメントの話とか


◆2015/07/27 みんなの転職様へ寄稿しました僕が転職活動で60社に応募した、たった1つの理由。 | みんなの転職


◆2015/07/02 リクナビNEXTジャーナル様へ寄稿しました営業向き? 技術向き? 「適材適所」の大きな勘違い。 - リクナビNEXTジャーナル


◆2015/05/25 リクナビNEXTジャーナル様へ寄稿しました「それ俺の仕事じゃないし……」分業が、あなたとチームを破壊する!? - リクナビNEXTジャーナル 

 メディア掲載

その他、多くのサイト様に取り上げていただきました。
ご紹介いただき本当にありがとうございます!

 

適当教典

適当教典

 
アジャイルサムライ――達人開発者への道

アジャイルサムライ――達人開発者への道

 
ピープルウエア 第3版

ピープルウエア 第3版

 

仕事が丁寧で遅い人に共通する、たった1つの問題点とその対策。

 
 完璧主義で丁寧すぎるから、作業に時間がかかるって?

 その分析、半分は正解です。今回は仕事が遅くなる原因の、残り半分について話をしようと思います。

「巧遅(こうち)は拙速(せっそく)に如(し)かず」
――孫子

 「丁寧だけど遅い」仕事よりも、「荒削りでも速い」ほうが良いネ!という、この孫子の格言。

 ビジネスパーソンであれば誰もが、その重要性を痛感しているかと思います(せわしない世の中ですよねぇ……)。携わっている仕事のタイプにもよりますが、着手のタイミングが早いこと、そして遂行のスピード自体も速ければ速いほど、多くの「失敗→起動修正」を積み重ねることができるため、その分、より良いものを作れる可能性が高まるのです。

 しかし現実問題、細かくて仕事がバカ丁寧な人に「6割でいいよ!」「80%でGO!」などと言ったところで、そんなことができるワケないのです。そして多くの完璧主義者は「3歩進んで2歩下がる」を、無意識のうちに繰り返してしまうわけです。

 人間の性格は簡単には変えられません。これは人としての宿命(S-A-D-A-M-E)です。でも行動は変えられるのです。

過去記事
完璧主義の克服と、ガサツな人の思考回路。 - プロジェクトマネジメントの話とか
では、少し説明が抽象的になっていたため、今回は実践的・具体的かつ、上っ面のテクニックに依存しない、汎用的な改善策・解決策を考えてみたいと思います。

※もちろん、過去記事と併せて読んでいただくことで、より深い理解が可能になるかと思います!

 

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完璧主義者に何が起きているか、資料作成を例に考えよう

 普段、皆さんが行っている資料作成の例で考えてみましょう。完璧主義の人は資料を作る過程で、「さっき修正したこの図がやっぱり気になるから、もう少し綺麗にしよう」だとか、「この表現がやっぱり不自然なのでもう一度推敲し直そう」などという形で、先ほど述べた通り「3歩進んで2歩下がって」しまったり、もっと酷い場合は「行ったり来たりの堂々巡り」のようなことをしています。次の「図1」を参照ください。

完璧主義が陥る堂々巡り

図1:完璧主義者が陥りがちな状態

 つまり、細かいレベルで「何度も同じことを繰り返している」わけですね。では、具体的にどうすれば良いのでしょうか?Tipsでなく根本的な解決策に迫っていきましょう。

スピードアップするための具体的な対処法は?

 下記「図2」が理想の形となります。堂々巡りをやめるには、一度、最後まで走り抜ける必要があるのです。

id:wiz7:細かいことは考えずに走り切る

図2:まがりなりにも、最後まで走り抜ける理想形

 とはいえ、これができないから苦労しているわけですよね……。では何故できないかを考えてみましょう。

 そう。お察しの通り、一言で言えば「不安感」が原因です。

 これで大丈夫かな、アレが気になるな、もう少しこうしたほうが良いような……。等といった、より良いものを作ろうとする意識が裏目に出た形がこの状態なのです。つまり、この「不安感」を払拭できるだけの「安心感」を与えられる仕組みづくりをしてやればよいのです。

 次に、この安心感を保証する、2つのセーフティーネットを作ってみましょう。以下の「図3」における、「設計工程」と「チェック工程」がそれに相当します。

id:wiz7:チェック工程でじっくりと見直す時間を確保

図3:3つのブロックからなる作業の完成形

設計工程

 まず第一に、作業に着手する前に、全体の構成・設計を考える工程が必要となります。具体的に何をするかを事前にデザインしておけば、いざ走る段階で迷うことなく走り抜けることができるようになります。

 走りながら色々と考えるからカオスになってしまうのです。まずは事前の戦略会議が必要なのです。

 また、ここで重要なのは手を動かすことで紙に書き出し、思考を可視化することです。思考は次々とシャボン玉のように消えていくので、見える化することで堂々巡りを防ぐことができます。

チェック工程

 二つ目の策として、走り抜けた後の「熟考チェック」の時間を設けるようにします。チェック工程でじっくり内容と向き合い、ブラッシュアップするための時間を確保するのです。

 この時間があるからこそ、「チェック工程は」荒削りでも良いから最後まで走り抜けよう、という思いが湧き上がるのです。これがなければ心配性の完璧主義者は恐ろしくて走ることすらできなくなり、堂々巡りの牛歩進捗となってしまうのです。

「作業工程」で、振り返らずに走り抜け!

 以上2点のセーフティーネットが用意されて初めて、目の前の作業に集中できるのです。繰り返しになりますが、実際の作業に入ったならば、とにかく最後まで走りきることが重要です。

 完成度は5割程度でもかまいません。作業工程で、どうしても気になることが発生したら、メモに書き出して頭から追い出しましょう。ひたすら前へ進むのです。メモは後から確認すればよいのです。

 また、寄り道せずに走りきるためには、脳のコンディションも重要となってきます。疲労が蓄積すると、目の前のタスクに集中し切れずに、あちこち寄り道してしまうことになりかねません。脳のメンテナンス方法については、以下の記事をご参考に。

 このように、一度最後まで走り切れば一通りは出来上がり、全体像が明確になるはずです。今まではベースがない状態で熟考していましたが、今後はそれなりのベースが存在する状態からのスタートとなるので、不毛な手戻り・堂々巡りが激減することになるのです。

 以上が対処法となります。

 次に、もう一つの例として、皆さんが毎日使う「メールの処理」についても考えてみましょう。

そのメール、返信するまでに合計、何回読んでる?

 まず、初めてメールを受信・開封したタイミングで1回読みますよね。その場で返信可能であればそこで処理は完了ですが、「返信はあの人に確認してから……」などというケースも多々あるので、フラグなどを付与し、返信を先送りすることもあるかと思います。

 そのまま何も対処しなければ、日々、メールを山ほど受信するような人であれば、放置していたフラグつきメールを、2回、3回……と、何度も読み返して「あ、これはまだ返信しなくていいや、つーか、コレ何度目だろ」となってしまうことにもなりかねません。

 この例も、資料作りの例と同様、無意識に「同じことを何度も繰り返している」状態にあるわけです。この時間、完全に無駄ですよね?

 メールを読んでいいのは原則、初めて開封した時と、返信する時の計2回までです。

 開封したタイミングで、その場での返信が不能であれば、タスクリストにぶち込む必要があります。そしてタスクが仕上がったら、直ぐにメールの返信を行います。ここには一切の無駄がありません。

 これを先ほど説明したフローに当てはめると……

  1. 設計工程
    メール処理のルールを事前に決めておきます。その場で返せないならタスクリストに入れる、という決め事がそれに相当します。
  2. 作業工程
    ルールにのっとり、タスク処理に集中。原則、この間はメールは一切見ません。
  3. チェック工程
    最後にタスクの結果と併せてメールの内容を確認し、返信します。

 という流れになります。これによって、何度も同じ作業を繰り返すような事態を回避できるわけですね。

ITプロジェクトも、他の仕事も同じこと

 IT業界の方は途中で気づかれたかもしれませんが、この「設計工程」→「作業工程」→「チェック工程」という一連の流れは、システム開発と全く同じ考え方なのです。

 小規模で簡易なプログラムであれば、頭の中で設計しながらプログラムを組むことも可能ですが、大規模で複雑である場合は事前に「何をつくるべきか?」を、まず整理(=設計)し、手順を明確化してから作り込みの作業(=プログラム実装)に着手することになります。

 整理することで混乱を防ぎ、リソース(=人・時間という資源)を、目の前のタスクに集中的に投入できるようにするためです。

 今回の記事で説明した方法は、言わば「一人プロジェクト」のようなものですね。世間一般のプロジェクトとの一番の違いは「作業工程」の完成が荒削りでも全く問題ない、という点です。

 実際の開発現場で、まともに動かないバグだらけのプログラムを引っさげて試験フェーズへ突入してしまうと、大変なことになってしまします。「全然できてねえじゃねえか!コラ!ヽ(`・ω・´)ノ」ってね。

 でも、今回の一人プロジェクトであれば自由気ままに、完成度が仮に50%の状態でも「チェック工程」に突入できるわけです。これって、今までに比べてとっても気持ちが楽じゃありませんか?これで超優秀な「一人プロジェクトマネージャー」の誕生ですね!


 仕事も遊びも――。

 少しでも楽に。少しでも面白く。

 優秀な「一人プロジェクトマネージャー」がいれば、それも難しくないかもしれませんね!

 

 

適当教典

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がんばりすぎるあなたへ 完璧主義を健全な習慣に変える方法

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スタンフォードの自分を変える教室

スタンフォードの自分を変える教室

 

誰にでもできる、仕事を楽しむためのたった1つの工夫。

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  • プライベート重視で毎日「定時退社」なアタナだからこそ
  • まだ新人で、こなせる仕事の幅が狭いからこそ
  • 目の前の仕事で手一杯なあたなだからこそ
  • 家事と育児で忙しく残業できない!超多忙なワーキングマザーだからこそ
  • というか、仕事に行きたくないんです
  • つーか、働きたくないでござる!!

 そんなあなただからこそ。
 サラリーマンの仕事には創意工夫の余地があって、面白いんです。

 必ずしも残業する必要などないのです。

 前回の記事
 なぜサラリーマン生活がつまらないのか?正しい雇われ方を考えよう! - プロジェクトマネジメントの話とか
 では、楽しくサラリーマン生活を送るには?という観点から記事を書きました。一言で言えば、能動的・主体的に動けば動いた分だけ仕事は楽しくなるし、受動的であればあるほど苦痛だよ、というお話です。

※今回は前回記事がベースになっているため、お手数ですがそちらを先にご覧いただければと思います。

 ただこの記事について、上昇志向の強いバリバリの仕事人間じゃないと実現不可能じゃん!?などと受け取ってしまった方もいるかと思います。

 また、先日いただいたコメントの中には「そんなにヤル気と気力と体力があるなら、起業すればええやん m9(^Д^)プギャー」という指摘もありました。あ、よく見たらプギャーなどとは書いてませんでした。ちょっとだけ盛りました。

 ということで今回は、前回書き切れなかった補足記事として、目の前のタスクを消化するので手一杯な方や、家庭の事情やプライベート重視で定時帰りなあなたにとっての、「仕事を楽しむ方法」「楽しくサラリーマン生活を送る方法」について考えてみましょう。

 

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今一度問う。「定時まで耐え忍ぶ毎日」は、楽しいですか?時間もったいなくない?

 我慢に我慢を重ね、定刻を待つ日々。これ……拷問じゃないでしょうか?人生は時間でできています。貴重な生命を浪費するのって、もったいなくありません?どうせやるなら、その時間を楽しんで有意義なものにした方が得ではありませんか?

 こちらの過去記事(仕事が人生に占める割合……)にも書きましたが、思考を停止させて労働時間を切り売りすると、人生全体の約2割の時間を棒に振る計算になります。さらに22歳~65歳のスパンに限定して試算すると、何と生活時間の約4割をドブに捨てる計算になってしまいます。(※1)

 人の数だけ価値観は存在します。でも――。

 これで本当にいいんでしたっけ?ホントに最期に後悔しませんか?

(※1)数値の根拠についてはお手数ですが過去記事、および下記数式を参照のこと。

■22歳~65歳の間限定で計算すると

  • 活動時間:251,120時間
    16時間/日 × 365日/年 × 43年 = 251,120時間
  • 労働時間:96,750時間
    10時間/日 × 225日/年 × 43年間 = 96,750時間
  • 22歳~65歳の、活動時間のうち労働時間が占める割合:約4割
    労働時間 ÷ 活動時間 = 96,750時間 ÷ 251,1200時間 ≒ 38.5%

仕事を楽しめるか否かは「プロセス」次第。不毛な残業は不要!

 プライベートを最重要視したいので必要最低限の残業しかしたくない、という考え方もあるでしょうし、育児があるから定時までしか働けない、というワーキングマザーの方も多いかと思います。もっと言えば「マジで働きたくないでござる」といった、生活のために否応なく働いている方々もいるでしょう。

 だからこそ、逆に「その限られた時間」に意識を集中させ、いままで不毛だった時間を意義ある時間へ転換させるべきなのです。例を考えてみましょう。

 

仕事を楽しむためのコツとは?この世にはルーチンワークなど1つも存在しない!

 例えば、あなたが単調なデータ入力の業務をアサインされたとします。日々、指示された通り何も考えずに入力してきたあなたは、毎日が単調で苦痛で仕方ありません。ではどうすべきか?

 変化がなくて苦痛なら、自分で変化を創り出せばよいのです。

 ただ単にデータ入力するだけであれば、日々同じ業務かもしれませんが、例えば

  • 日々、入力時間を記録して昨日の自分と比較し、グラフを作成してもいいし
  • 入力対象のデータの意味を自分なりに解析・分析して何か業務改善のネタにならないか検討・報告することも可能だし
  • 入力の効率化の観点から、どうにかして自動化できないか?→エクセルの関数・マクロを覚えてもいいし
  • マクロ覚えたらもっと面白いことやらせろ!とアピールしてやろう、というのもアリだし

 たった一つの単調作業をとっても、味付けの切り口は無数に存在し、変化の方向性も無限に広がっているのが仕事というものなのです。

 業務の改善案など提案し、それを自分のタスクとして管理し、自分で回せられる権限やスキルがあればベストですが、組織で仕事を進める以上、状況的に困難な場合も多々あるかと思います。

 「自分で自分の仕事を作る」という言葉ですが、必ずしも「新たな仕事」を生み出す必要などないのです。既存の仕事に変化を加えるだけでも、十二分に自分の中に変化が生まれ得るのです。必要なのはプロセスの中から生まれる「変化」であり、その刺激に伴い、自分の中に生じた「面白い」という反応なのです。

 まだ新人でスキルがないのであれば、可能な範囲で変化をつけていけばいいのです。マクロが組めないのであれば、楽をするために学べばいいのです。「働きたくないでござる」のなら、なおさら楽をするために「学ぶ」べきです。そうすることで新しい景色が見えてきます。

 

手一杯で目の前のタスクの消化で精一杯?だからこそ。

 目の前が炎上していて変化どろこじゃない!という場合こそ、効率化や無駄の排除という観点で変化し続けないとエライ目にあってしまいます。丸焦げになる前に、先ほど同じく「いかにして楽をするか?」ということを考え実践しましょう。楽をしよう、というと少し言葉の響きは悪いですが、これが仕事の最も重要な重要ポイントのうちの一つなのです。
凡人のあなたが爆速で仕事をこなすための6つのポイント。 - プロジェクトマネジメントの話とか
仕事を抱え込んでしまう理由と8つの処方箋。 - プロジェクトマネジメントの話とか

 

「一円を笑うものは一円に泣く」という言葉の本当の意味

 ところで、一円を笑うものは一円に泣く、という言葉があるじゃないですか。小さなお金を笑うものは、いつしかその小さな金額に泣くことになる、という意味です。私は、この言葉はもう一つの意味で解釈可能だと考えています。

 それは一億円は一円が一億集まって構成されている、という考え方です。要は、一円を笑うということは、一億を笑っているのと同義だとも言える、ということです。一円を笑うものは一万、一千万、一億を笑うことと同義なのです。

 お金を例に出しましたが、何が言いたかったかというと、これは目の前の小さな「変化」にも言えることで、「大きな変化」は「小さな変化の積み重ね」からのみ生まれるということです。上記のデータ入力の工夫についても同様で、結局はそんなことしてなんの意味があるの?というレベルの積み重ねがある日突然、花開することでのみ、状況が好転して面白くなっていくのです。これが一つの仕事の楽しみ方なのです。

 スライム狩りを放棄した勇者がレベルアップすることは永遠にあり得ないし、新しい街や景色と出会うこともあり得ないのです。泥臭い、面倒、どうせなら大きなことがしたい。特に新入社員はそう思いがちですが、「目の前の小さな変化を楽しめる力」こそが、今日一日を楽しむために最も必要な力のうちの一つなのです。


 いつ、何が起きても。

 あなたが顔を上げて前を向いている限り、状況は前向きに変化し続けます。

 ただ、腐った瞬間に、あなたの人生は確実に終わるのです。

 人生は一度きり。さあ、どうしますか?

 

photo by Hisako TANAKA

 
一番いいのはサラリーマン―苦境を乗り越える新現場発想

一番いいのはサラリーマン―苦境を乗り越える新現場発想

 
サラリーマンなんか今すぐやめなさい

サラリーマンなんか今すぐやめなさい

 

なぜサラリーマン生活がつまらないのか?正しい雇われ方を考えよう!

東京の夜

 サザエさんが終わる毎週日曜の夜になると、翌日から始まる仕事のことを考えて気分が憂鬱になる、俗に言うサザエさん症候群。ブルーマンデー症候群とも呼ばれるようです。

 仕事に行きたくない――。
 なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

 また、ネット上のブログを見渡してみても、起業や独立、ノマド生活を推奨する考え方は散見されるものの、サラリーマン生活を肯定するような記事はあまり見当たりません。

 社畜?奴隷?資本家による労働者の搾取?やりがい搾取?

 果たしてサラリーマンは本当に不幸な存在なのでしょうか?

 今回はあなたのサラリーマン生活をつまらなくしている原因と、仕事を充実させ楽しむための対処法、そして「正しい雇われ方」について考えてみましょう。

 

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いつまでも成長しない人に共通する「たった1つの考え方」

 先に結論から書きますが、どれだけ主体的・能動的に動けるかが、あなたのサラリーマン生活における「ストレスフリー度」の半分を規定します。残り半分は言わずもがな、人間関係です。

 試しに社内を見渡して、活き活きと仕事をしている人・凄まじく仕事がデキル人を探してみてください。上司から強制されて、嫌々仕事をしているように見えますか?いかがでしょうか?
人生の終わりから考える。ゼロからやさしく学ぶ7つの習慣【第1・第2の習慣】 - プロジェクトマネジメントの話とか

 与えられた仕事だけを指示された通り淡々と機械的にこなし、空いた時間でヤフーニュースを見て時間を潰し、適当に残業代を稼いで帰宅する。これを繰り返して月に一度、給料をもらって生活を回す。これで月曜の朝が憂鬱にならなければ、その方が不思議だと思います。

 また、自分の時間を「切り売り」して生活費を稼ぐために我慢しよう、と割り切ることで、そのストレスに拍車がかかるわけです。そしてある人は、仕事がつまらない原因を自分以外の人・環境のせいにします。(本当に環境に問題がある場合も多々あるため、それについては後述します。)

 また、このような件に限りませんが、問題が発生した際に「無条件」に自分の外に全ての原因を見出だそうとする人がいますが、そのような人は自分を改善することが一切ないため、成長することもありません。成長しないため、また同じ問題に直面して苦しむという悪循環に陥ります。自分で自分を苦しめる生活は、今日で終わりにしましょう。

 ストレスフリーな生活を実現させるため、特にサラリーマンは自分で自分の仕事を作る必要があるのです。担当外のタスクも意識することで全体を俯瞰し、自分で仕事をコントロールしつつ自分で作った仕事を自分で回す。自分で現場を回す。もはやこれはゲームに近い感覚です。

 全体を俯瞰し、能動的に動く能力は干されないための策どころか、サラリーマンが楽しんで生きるための必須能力なのです。

 そしてその能力は、この春入社した新入社員を含めた誰もが持っているものなのです。それを行使するか否か。仕事が人生に占める割合は2割程度かもしれませんが、その2割をモノクロの無味乾燥な作業時間とするか、濃厚なドラマとするかはあなた次第なのです。

 

実はサラリーマンはローリスクハイリターン。「究極の安定」を目指せ!

 堅牢な城(日系企業限定……)に守られながらも、特別な能力を持たないただの凡人が数千万、数億という金額を動かしつつ、日本・世界を突き動かせるのはサラリーマンの特権です。

 社内のリソースをフル活用することで自分の限界の数百倍以上のパフォーマンスを発揮することも可能なわけです。これを生かさない手はありません。そして、そこで手に入る経験値の「質」も主体性に比例して増大することになります。まさにハイリターンです。

 そのような経験を通じて初めて、会社を利用しながらも、会社に依存しない「強い個の確立」が実現できるのです。今所属している組織が、5年後・10年後も確実に存続するという保証がありますか?いつ何が起きても、どこでも食べていける自分を作ること。真の安定とはそういう意味です。

 

「転職することで人生が劇的に良くなる」は幻想?

 とはいえ、あなたでなく本当に環境に問題がある場合も多々あります。仕事の内容が自分に合っていない、ということもあるでしょう。自分と環境を客観的に分析して「現実逃避の転職」でないという結論が出たならば、さっさと転職してしまいましょう。

 もしあなたにやる気があって、前向きな転職を検討しているなら、「自由度の高い企業」を勧めます。理由は先ほど書いた「主体性を発揮するため」の土台を獲得するためです。

 今の職場に、某有名企業から転職してきた非常に優秀な同僚がいるのですが、本人曰く「前職はガチガチの軍隊だったので転職エージェントには『給与はこだわらないので、とにかく自由な環境で働きたい!』とオーダーした」と言っていました。

 実際その同僚は自由に剛腕を振るい、楽しそうに仕事をしています。(ついでに給与も獲得しているようです。)また私自身、今の自由度の高い環境に非常に満足していますし、つくづく自分の裁量で仕事ができることの重要性・ありがたみを感じています。

 隣の芝は青く見えます。距離があるのでどの芝も確実に青く見えます。この言葉は一般的に「他人のものは良く見えるものだ(実際はそれほどでもないんだよ)」といった、戒めのために使用される言葉ですが、近づいてみると本当に青い芝生は多々存在する、ということについては覚えておいてください。
 
※転職に関する経験談は、気が向いたらいずれ公開しようかと思います。下流工程から上流工程へシフトした話なのでそれなりに需要はあるかと思います。読みたい人は記事最下部に設置されているFeedlyボタンなどで購読して、ウォッチしましょうね。ほれ、ポチっとな!

 

起業・独立する気があるなら、当然チャレンジすべき

 サラリーマンがよりよく生きるには?という観点で書いてきましたが、当然ながら人生は一度きりなので、やりたいと思うことは全てトライすべきです。特に「あの時行動しておけばよかった」といった後悔ほど後味の悪いものはありません。アクションを起こし失敗したのであれば、それは「一つの経験」として蓄積・前進することができますが、行動しなかったことに対する後悔の念は、最期まで引きずりかねません。

 つい先月末にも、私が購読しているブログの管理人id:MoneyReportさんも独立されました。お金・携帯関連など非常にクオリティの高い記事を量産されていた実力者なので、きっとうまくいくと思います。このような方も、サラリーマン時代の経験が大きく力になるのだと思います。(影ながら応援させていただきます!)

 

さいごに

 前回からの繰り返しになりますが、サラリーマンは奴隷ではありません。労働形態に関わらず、常に全ての選択肢はあなたの手の中にあるのです。

 楽しんでいる人とそうでない人の間に唯一の違いがあるとすれば、それは「仕事に対して前向きか、後ろ向きか」という一点だけなのかもしれませんね。

 

 さあ、今日から楽しく仕事を作ってみようか!

 

 photo by Luke Ma

※後日追記:補足記事として、続編を公開しました!

誰にでもできる、仕事を楽しむためのたった1つの工夫。 - プロジェクトマネジメントの話とか

 

 

「月曜日がゆううつ」になったら読む本

「月曜日がゆううつ」になったら読む本

 
サラリーマンのキャリアアップは人間関係が9割 (経営者新書 131)

サラリーマンのキャリアアップは人間関係が9割 (経営者新書 131)

 

photo by Philip Chapman-Bell

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