勤怠がひたすら悪いIT業界の皆さま、激務に晒されているブラック企業にお勤めの皆さま、朝が苦手で起きられない皆さま、おはようごさいます。
皆さんは日々、アラームの「スヌーズ機能」(一度アラームを止めた後に、5分後、10分後に再度鳴る、例のアレです。)を利用したり、複数台の目覚まし時計の鳴動時刻を数分ずらして設定するなど、様々な工夫を凝らされているかと思います。
その方法で毎朝、スムーズに起きられていますか?
今回は、間単に朝起きるための対策と、そのメカニズム、また、今皆さんが利用している「スヌーズ機能」や、複数台アラームによる「時間差攻撃」が、脳に及ぼす影響について考えてみましょう。
※あくまでもメカニズムの説明はイメージとなり、医学論文に基づいた話ではないため参考程度にご覧下さい。
なぜ、スヌーズ機能や時間ずらしの鳴動で起きられないのか?
まず下記の「図1」のスヌーズ機能のパターンををご覧ください。図の読み方は「縦軸が時間の流れ」、「横軸があなたと目覚まし時計の関係」を表します。また、睡眠の深さを示すポイントを「睡魔ポイント」として定義しています。「0」がスッキリ覚醒で、「10」が一番眠い状態となります。
※シーケンス図チックに表現していますが、あくまでもざっくりしたイメージです。正しいシーケンス図を学びたい方はGoogle先生に聞くか、書籍にて調べてみましょう。
まず、スヌーズ機能を利用したパターンを以下「図1」に示します。
図1:アラームのスヌーズ機能を利用したダメな起床パターン
- 目覚まし時計のアラームが鳴動します。寝ていたので睡魔ポイントは「10」
- 「目覚ましを止める」という行為により脳が少しだけ覚醒します。-5ポイントで「5」
- 目覚ましを止めます
- 暖かい布団に戻ります。至福のとき…
せっかく一度起きたのに布団に潜ってしまったので、脳は再び浅い眠り(=ノンレム睡眠)に入る準備を行います。+5で睡魔ポイントは「10」 - 脳がウトウトし始めて休もうとした矢先、スヌーズ機能にて10分後に再度叩き起こされます。コレは厳しい!
- 再度止めようとする。ストップさせる動作で脳は再び少し覚醒。-5となり「5」ポイント
- ふたたび目覚ましをストップします
- 結局眠いままで、頭はぼーっとしています
以下、これが延々と繰り返されます。
次の「図2」は、目覚まし時計を2台利用した、時間差攻撃のパターンです。
図2:時間差攻撃を利用したダメな起床パターン
これも「図1」と理屈は同様ですね。再度休もうとする→叩き起こされる→再度休もうとする…のループです。こんなことをされたら脳はたまったものではありませんよね。
二度寝すると脳はどうなるのか?
以前、スヌーズ機能が体に悪影響を与える、という話がネット上を駆け巡りました。信頼できる論文を確認したわけではありませんが、確かに二度寝した後は起床後も頭がなかなか回転しないことを考えると、経験的にも正しそうだと言えそうです。
スヌーズ機能利用時に、二度寝した後の状態に酷似した現象が脳内で起こっていることは確かだと思われます。私はこのことを経験的に知っていたので、昔からスヌーズ機能を利用していません。
一度でスッキリと起きるには?
やるべきことはたった1つです。
朝、2つの目覚まし時計を「同時刻に鳴らす」だけ。対処法は、たったこれだけです。
下記の成功パターン「図3」をご覧ください。
図3:2台の目覚まし時計を同時刻に鳴らし、一発で起きるベストな起床パターン
1つ目のアラームをストップした直後に、次のアラームをストップさせる必要があります。アラーム1とアラーム2は物理的に距離を離した方がより良いとは思うのですが、隣に設置していてもなぜか目が覚めます。怖いほど効果抜群です。
「アラームを止める」という手元の細かい作業自体が脳に負荷をかけ、覚醒を促すため、
- 1つ目のアラームを「止める」→
- 睡眠ポイントが5ポイント減少→
- すかさず2つ目のアラームを「止める」→
- 睡眠ポイントがさらに5ポイント減少し、完全覚醒へ
という流れができあがります。
待って!信じていないでしょう!?ぜったい実行しないでしょう!?
騙されたと思って一度だけやってみてください。私はこの方法で起きるのがずいぶん楽になりました。一度体験すれば、その破壊力に驚かされるかと思います。
朝、余裕を持って起きたからといって、必ずしも難関資格の勉強をしたり、皇居ランナーとして走る必要はないのです。必ずしも早朝から早起きする必要もありませんし、「朝活だ!」などと力む必要もないのです。
ゆっくりと大好きなマンガを読んでもいいし、お気に入りのブログを巡回してもよいのです。さあ、忘れないうちにブックマークしておきましょう!
「ちょっとした余裕」が、あなたの生活を楽しくしてくれるかもしれませんね。
あなたも明日からゆったり朝を過ごしてみませんか?