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プロジェクトマネジメントの話とか

「プロジェクト管理」をはじめ、心理学・ライフハックの話を中心に、ビジネス全般について書いています


今の面接は無意味!会社が生まれ変わる面接方法と、応募者の対策。


 こんにちは、最近、腹回りが圧迫面接を受け続けているwiz7です。
 お年頃の男子(&女子)のみなさんも自己管理にはお気をつけください。


 さて、今回は面接のお話です。

 面接で人間の能力を推し量ることはほぼ不可能です。

 しかしそれは、世間一般に行われている採用面接に限った話で、面接も「本気で実施」することができればその限りではありません

 先日、面白い記事を見つけました。実際に会社を経営されていた、きりんさん(id:giraffyk1)のお話で、当該記事ではご自身の経験から採用面接は無駄、採用試験は原則筆記のみでOK!といった斬新な主張を展開されていました。
採用面接は無駄なので全部無くして100%筆記試験で合否を決めるべき - きりんの自由研究

 面接が不毛であるという主張については僕も完全に同意で、過去記事
「最強の面接対策」について、みんなの転職様へ寄稿しました! - プロジェクトマネジメントの話とか
でも言及していた通りですが、今回は僕がそう考える理由と、少数精鋭部隊を構築するための「本気の面接」の実施方法について考えてみたいと思います。

 また、現行の面接に対して応募者側がとるべき戦略についても言及していますのでご参考にどうぞ!

 

「面接ウケが過剰に良かった」からこそ僕が感じた、面接の無力さ

 なぜ面接には意味がないのでしょうか?

 面接ウケが異様に良かった、僕の昔の話を例に考えてみます。

 僕は昔、下流行程を担当する3次受けあたりのソフトハウスに在籍していました。
 システム開発の案件(=プロジェクト)に参画するために、2次受け・1次受けの会社へ「面談という名の面接*1」を受けにいき、貢献しそうだと判断された者だけプロジェクトへの参画が許可される形です。

 余談ですが、面接にはスキルシートと呼ばれる紙切れを持参します。それは職務経歴書の簡易版のようなもので、自己紹介として下記のような項目を記載します。

過去参画したプロジェクトについての

  • 概要
  • 参画した期間
  • ポジション・働き
  • 担当フェーズ
    (基本設計、実装、試験など)
  • どのようなスキルを拾得したのかがわかる情報
    使用したプログラム言語、OS、DB、ミドルウェア(=システムの環境)など

などを記載します。

 採用側はこのスキルシートを見て応募者をふるいにかけ、人材と案件のマッチングを行うわけです。僕のスキルシート自体は特に立派なものではなく至って普通なものでしたが、なぜか面接で落とされた記憶がほぼありませんでした。

 毎回、なぜか必要以上に過大評価されていたためです。
 賢明な購読者の方々はおわかりかと思いますが、僕のコミュニケーション能力が高かったわけではありません。

 ある面接では、まだ未熟でスキルがほとんど無いにも関わらず無駄に過大評価されてしまい、かなり優秀なメンバーがボロボロと落とされるのを横目に、分不相応な案件に投げ込まれたのでした。

 ベテランだらけの超ハイレベルな案件に投げ込まれた新人に毛の生えたレベルの僕は、要求される水準についていけず、半年後にはプロジェクトから離脱することになったのです……。

※今思えば身の丈に合った案件を自分で選択すれば良かったとも思うのですが、会社側の事情もありそのような余裕は全くありませんでした。

 面接って本当にしょうもないなー、意味なくね?とつくづく感じたものです。

 その後、多くの様々な会社に属するメンバーらと共に仕事をしましたが、面接を上手くすり抜けてくる多くのメンバーらを見て、面接受けとスキルの間には何の相関関係もない、という僕の中の仮説は確信に変わったのでした。

 

1~2時間で人間を見ることの限界

 正社員の採用面接に話を戻します。

 まず冷静に考えていただきたいのは、高々1~2時間の会話で、数十年間生きてきた生身の人間の何がわかるのか?ということです。

 で、面接官もア○ホではないので様々な角度から、あの手この手を使って揺さぶりをかけるわけですが、それも健闘むなしくほぼ意味をなさないわけです。

◆圧迫されることが予測される圧迫面接

 例えば、威圧的な質問・態度で応募者へ意図的に精神的負荷をかけることで、ストレス耐性を見るとされる「圧迫面接」。そもそも「これから圧迫される!怖い!!」などと身構えている人間を圧迫して、一体どれだけの効果があるのでしょうか?

 例えばですよ、「これからドッキリを仕掛けますよー!気をつけてくださいねー!」って宣言して、その直後に何かハプニングが起きたとして、あなた驚きますか?出川哲郎クラスのサービス精神がある人はまだしも、普通の人は反応しませんよね。

 そもそも、数十分の圧迫で与えられるストレスなど、たかが知れていると思いませんか?本当のストレス耐性の有無は、継続的・長期的に負荷がかけられて初めて露呈するものです。

f:id:wiz7:20151104074138p:plain図1:時間軸から見るストレス耐性有無の発現

 安定性・継続可能性を確認したいのであれば、もう少し真面目に他の方法を模索・検討する必要があるわけです。

◆「現行の」面接は無駄です。何故なら本気でやってないから

 要は、面接の場で「打てば響くようなハキハキした理想の社会像」さえ演じられさえすれば、面接受けは非常に良いものになる可能性があるわけです。無論これでは、人間関係を構築する能力など推測することはおろか、保有する能力はほぼ何もわからないと言っても過言ではないでしょう。

 次に、「本気の面接」について解説します。(あ、「本気」で思い出しました、ここ数日急激に寒くなりましたが、松岡修造が日本離れてカナダ入りしたとか)

 

役務遂行能力を確実にあぶり出す、たった1つの面接方法

 見極めるための、シンプルかつ確実な方法は存在します。

 それは「面接を長期にわたって実施すること」

 たったこれだけの話です。

 実際に、共に働いてもらうのです。

費用対効果の問題で、そこまでコストを費やす企業はないかと思われますが、本気で見極めるためには、実際に、共に働く以外に方法はありません。
 
 ご存じの通り日本における労働法では、雇用契約書に「試用期間3ヶ月」などと明文化されていようとも、そこには一切の法的な効力はなく、一度正社員として採用した従業員を「イマイチだね!サヨーナラ!」などという理由で解雇することはほぼ不可能なのです。

 双方にとって不幸なこのミスマッチを事前に防ぐにはどうすればよいのでしょうか?

 簡単です。正社員登録は、事前に定めた期間働いた後、会社側(および応募者)が判断する、という双方合意の元に「真・試用期間」を設ければよいのです。

 会社のレベルが低いと感じた優秀な人間であれば、途中で逃げ出す可能性がありますが、逆に基準に満たない人材が入社する可能性はゼロです。

 実際に、このような形で適材だと判断した応募者のみを採用する企業を、僕は知っています。

 もちろん、多くの前提条件が存在するため、どの企業でも即日実施可能かと言えばNoですが、実現できれば多くの恩恵を受けることになるでしょう。

 

採用側はやり方を今すぐ変えるべき

 とはいえ、世の面接官の方々も、面接の限界については重々承知されているかとは思います。
 費用対効果・確率・業務効率の関係上仕方なく割り切って実施しているのが現状かとは思いますが、もし採用に頭を悩ませているのであれば、このような方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

 導入するにも検討事項が多く、すぐには現実味が感じられないかもしれません。真・試用期間は数ヶ月間が理想ですが、まずは数日でも一週間でもトライしてみてはいかがでしょうか?少なくとも現状に比べれば全く違った結果になるかと思います。

 

さいごに、なかなか内定が出ないアナタへ

 生身の人間が、初対面の人間をたった数時間で評価する。業務効率の関係上、このようなア○ホな話がまかり通っているのが現状です。
 
 繰り返しますが、面接官も生身の人間です。

 ひょっとしたらですよ?

 面接官が、上着の内ポケットにキャバクラの名刺(源氏名:愛)を入れたままにしてしまい、出社直前に奥さんに発覚、皿が宙を舞う修羅場のまま自宅を後にし、面接中も「イライラが止まらない☆(鈴木奈々風)」だったのかもしれません。

 つまるところ、あなたは面接前から不採用だったのかもしれないのです。全力で健闘したつもりでも、実は戦いの土俵にすら上がっていなかったのかもしれないのです。

 もしくは、あなたの顔が、小学生時代に面接官をイジメ続けたガキ大将の顔に酷似していれば、「こいつ目のあたりが何かムカツクわー」「何となくありえんわー」で一発、即アウトなわけです。

 嗚呼、不条理。しかしこれが採用面接の実情です。

 これほどいい加減なものに運命を左右されるというのも馬鹿げた話ですよね?

 なので、なかなか結果が出ない場合は、あまり難しく深く考えずに、数をこなすことを僕はお勧めします。

 僕が過去転職した際は、面接の練習という意味合いも兼ね、行くつもりのない企業含めエントリーし、激務の合間を縫って猛練習を積みました。

過去の寄稿記事を参照ください。何かの参考になれば幸いです。
僕が転職活動で60社に応募した、たった1つの理由。 | みんなの転職

 id:B-CHANさんはさらにその遥か上をいっていました。何と600~700社に書類を応募されたそうです。
 ボクが失業後の転職活動で経験した理不尽な話 - 非天マザー by B-CHAN
 正直、このレベルまでいくと「超人か!」という感想しか出てきませんが、理屈抜きで行動を積み重ねることでのみ、閉ざされた重い扉はこじ開けられるのです。

 僕は精神論があまり好きはありませんが、やっぱり最後は能力ではなく「執念」がモノを言うんですよね。

 目標・ビジョン・願望・欲求ではありません。
 それらに基づいた「執念」です。

 なので、肩肘張らずに気楽にゆっくり、とりあえず応募しまくりませんか?先方が適当なら、こっちもテキトーにやればいいのです。


面接に限りませんが、少しづつ、休みながら、サボリながらでいいのです。

一歩一歩。

固く閉ざされた扉がこじ開けられるのは他でもない、「あなたの最後の一押し」なのです。

 

 

面接の達人2017 バイブル版 (MENTATSU)

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採用基準

採用基準

 

*1:派遣法で事前面接は違法とされながらも、どこの馬の骨だかわからん人間をプロジェクトに参画させるわけにもいかないため、顔合わせという名の面接が行われているためです。へんなの!


photo by Philip Chapman-Bell

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