自分の仕事だけに専念していると、そのうち淘汰されてしまいます。
逆に、全体を俯瞰して仕事を進められる人は評価され、自分が希望する興味のある仕事が回ってくるようになり、仕事が楽しくなっていきます。
その理由について考えてみましょう。
1.そもそも、マネージャー(組織)にとって不要なんです
あなたがマネージャー・リーダーだったら、自分の仕事にしか興味を示さないメンバと、プロジェクト全体を俯瞰し、担当外の仕事・タスクについても率先して自分から動くメンバ、同程度のスキルだったら、どちらのメンバをプロジェクトにアサインしたいですか?
どちらに仕事・役職・報酬を与えたいですか?
プロジェクト(システム)は部分部分の単なる集合体ではなく、全部くっついて初めて一つのプロジェクト(システム)となります。そこには血の通った「つながり」が存在します。
個々がその「つがなり」を強く意識したときに組織は大きな力を発揮し、1+1は3にも4にもなるんです。
あなたが早く出世して楽しく仕事をしたいのなら、全体を俯瞰して時にはマネー亜ジャー・リーダーのサポートをしましょう。
2.スキルが身につかないんですよ
自分の担当部分のみに意識をフォーカスしてしまうと、当然ですが身につくスキルは、担当部分に限られてしまいます。
全体を俯瞰しながら仕事を進められる人は担当周辺の仕事に対する理解が得られると共に、担当部分の理解自体も深まることになります。
「つながり」を意識することでシステムの「コンテキスト」を含めた形でスキルが身につくのです。
この積み重ねを5年間、10年間継続するとどうなるでしょうか?
両者の差は歴然です。
3.人とのつながりが薄っぺらくなります
担当外の作業にも気を配っていると、周囲とのつながりが強化されます。
自分が何か困ったときに質問・ヘルプできる相手を確保することは仕事をスムーズに進める上で必須条件です。DBのことは○○に聞こう。NWのことなら☆☆さん、というように。自分ひとりで吸収できる知識・経験には限界があります。
毎度のことで恐縮ですが、大切なことなので何度も言います。
「人と人とのコミュニケーション」が仕事の成果の9割を決めます。
これに業種・職種は関係ありません。
じゃあ、マネージャー・リーダーはどうしたらいいんだろう?
前回の記事
みんなが嫌う「朝会」がプロジェクトマネジメントで大切な理由。 - プロジェクトマネジメントの話とか
にて、プロジェクトチーム内の各メンバは、基本的に自己中心的で、自分の仕事さえ消化していれば「チームがどうなろうが知ったことではない!自分の責任じゃないし!」
と考えている、と書きました。
※もちろん全てのメンバがそうではありませんが。。。
次回(※)はプロジェクトリーダー・マネージャーの視点から、メンバが担当外の仕事に興味を示さない原因と、その対策について考えてみたいと思います。
※後日追記
あなたがリーダーになったら最初に考えること。 - プロジェクトマネジメントの話とか